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しずかなひび
2012/02/02(Thu)
友達に送ってもらった日本の小説「しずかな日々」を今日一気に読みほした。
それは、小学5年生の内気な男の子の静かなひと夏の成長を彼の視点から感受性豊かに描いたお話だった。
私は本を読むのが好きだけど、同時に本を読むのが下手である。
文章を読むのは早いわけではないと思うけど、こういう一文一文ゆっくり味わうべき小説を、お椀いっぱいのごはんをかきこむように「読みほして」しまう。
元からご飯を食べるのも、歩くのも、着替えるのも、人より早い。
時間に追われているときはもちろんのこと、そうでないときでも、わけのわからない焦りにかられて、ページをどんどんとめくってしまう。
そして読み終わったあとにいつも後悔するの、なんでもっと味わわなかったんだろうって。

今回もそのような焦燥感にかられて読んで、終わったあとに後悔しながら、
自分が主人公と同世代だったときのことを思い出そうとした。
でもあまりうまくできなかった。

児童小説を読むときの無垢で透き通るような感覚は昔から好き。
でもそんな感覚の中で自分が今まで歩んできた道を少しだけ後悔する。
今の私は主人公の男の子が想像もできないようないろいろなことをやって、色々な場所に行って、
それでも何か物足りない。
周囲というよりも物足りていないのは私自身の中ににある何かで、
それが過去にあるものだとしたら一体どうしたらいいんだろう。

最近の日々はすごく静かで、あきらめ半分、頑張り半分。
恐怖と興奮の連続だと思っていた留学生活は日本にいるときよりもむしろずっと静か。
それは良い意味でも悪い意味でも。
何かを変えたいと思いつつ、この静けさに慣れるのも私の人生において大切なことな気もする。
難しいです。なんだかすごく。

恐れているものはなんなのかな。裏切られること?嫌われること?
もっと明るい家庭で育てばこんな風に屈折した人間にはならなかった、なんてたまに家庭のせいにしてみるけどこればかりはどうしようもない。

何でも伝えられる、言葉が好きだけど、
何も伝えられない、言葉が嫌い。
人が怖いけど、人といたい。
大きなことがしたけど、小さなものを抱きしめていたい。
誰かと喋りたいけど、誰にも気づかれたくない。

そんな矛盾をありのままに受け入れられるほど、私は強い人間じゃない。
一人になれるよりも、もっと一人が怖い人間になった気がする。
静けさは安心、静けさは恐怖。
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